COME TOGETHER合同会社

2026/10/03 採用

台風なのに、実習生が来た😱

その日は、朝から台風でした。

雨は降る。風は強い。
不要不急の外出は控えたほうがよさそうな天気です。

でも、その日は獣医学生の実習予定日。

「さすがに今日は来られないかな……」

と思っていたら、

来ました。

ちゃんと時間どおりに。

「本日はよろしくお願いします!」

おお……!
台風なのにちゃんと来た。
なんて真面目な学生なんでしょう。

素晴らしい👏

……ところがです。

しばらくして、私たちはある重大なことに気づきます。

患者さんが来ない。

そりゃそうです。

台風ですから。

飼い主さんだって、よほどの緊急事態でもない限り、

「今日はやめておこう」

となります。

診察がない。
手術もない。
処置もない。

せっかく実習に来てくれたのに、

見せ場がない😱

さて、困りました。

この学生さんと、今日一日どう過ごしましょう。

実習の日に限って暇。これ、ありませんか?

ここまで極端ではなくても、

「実習生が来ている日に限って、なぜか暇」

ということはありませんか?

逆に、

「今日は手術も入ってるし、診察も多そう。いろいろ見てもらえそう!」

と期待していたら、手術がキャンセル。
予約も少ない。
待合室も静か。

そんなこともあります。

動物病院の診療状況は、病院側で完全にコントロールできるものではありません。

でも、実習に来た学生からすれば、その一日が「その病院を知るための一日」です。

だから病院側としては焦ります。

「せっかく来てくれたのに……」
「何も見せられない……」
「この病院、暇だと思われたらどうしよう……」

わかります。

でも、本当に「何も見せられない」のでしょうか。

実習=診察や手術を見ること、になっていませんか?

実習というと、

診察を見てもらう。
手術を見てもらう。
検査や処置を見てもらう。

そんなイメージが強いと思います。

もちろん、それも大切です。

でも学生が実習で見ているのは、医療技術だけではありません。

どんな先生が働いているのか。
スタッフ同士はどんなふうに話しているのか。
質問したとき、ちゃんと答えてもらえるのか。
新人はどうやって仕事を覚えていくのか。

そして、

「自分がここで働いている姿を想像できるか」

そんなことも見ています。

そう考えると、患者さんが少ない日は、必ずしも「ハズレの実習日」ではありません。

暇だからこそ、できることもある

診療が落ち着いているなら、普段はなかなかできないことをやってみる。

たとえば、院内をじっくり案内する。
検査機器や設備について説明する。

過去の症例をもとに、

「こういう症例が来たら、どう考える?」

と一緒に考えてみる。

若手の先生と話す時間をつくって、

「入社したばかりの頃、どんな感じでした?」
「最初はどんな診察から担当しました?」

と聞いてもらうのもいいでしょう。

教育プログラムを見せながら、

「1年目はこんなことを経験していくよ」

と説明することもできます。

そして、院長先生に時間があるなら、ゆっくり話をするのもいい。

「将来どんな獣医師になりたい?」
「どんな診療に興味がある?」

そんな話は、診察室が混雑している日にはなかなかできません。

実は暇な日のほうが、病院のことを深く知ってもらえる実習になることもあるのです。

「暇な日の実習メニュー」を用意しておく

とはいえ、当日になって突然、

「さて。何しよう……」

と考えるのは大変です。

なのでおすすめしたいのが、

「暇な日の実習メニュー」をあらかじめ用意しておくこと。

症例検討、院内ツアー、検査機器の説明、教育制度の紹介、若手スタッフとの座談会、院長との面談など。

診察や手術が少ないときにできることを、いくつかストックしておきます。

全部やる必要はありません。

その日の診療状況を見ながら、

「今日は時間があるから、これやってみようか」

と取り出せるものがあれば十分です。

これなら、台風が来なくても使えます(笑)。

忙しい日だけが「いい実習」ではない

採用する側としては、どうしても学生に「いいところを見せたい」と思います。

たくさんの症例。
手術。
最新の設備。
忙しく診療する先生たち。

もちろん、それも病院の魅力です。

でも、実習の目的は「見せ場をつくること」ではありません。

学生に、

「ここで働いたら、どんな毎日になるんだろう」

と感じてもらうこと。

忙しい日は、病院の活気や診療の様子を見てもらう。
暇な日は、スタッフとじっくり話してもらう。

どちらにも、それぞれ見せられるものがあります。

だから、

「今日、暇だ。どうしよう😱」

と焦らなくても大丈夫。

むしろ、

「今日は時間がある。じゃあ、何を知ってもらおう?」

と考えてみてはいかがでしょうか。

実習の日の患者数は選べません。

そして残念ながら、天気も選べません。

でも、その一日をどんな実習にするかは、病院側で準備できます。

あの日、台風の中をちゃんと来てくれた学生さん。

せっかく来てくれたのですから、

「今日は患者さん、来ないね……」

と一緒に台風を眺めて一日を終えるわけにはいきません(笑)。

「暇な日の実習、何をする?」

一度、病院のみなさんで考えてみてもいいかもしれません。