COME TOGETHER合同会社

2026/08/21 スタッフの定着

動物病院の“予防シーズン有休問題”シリーズ|第1回:繁忙期に「休みたい」はワガママ?

4〜5月。
動物病院はいわゆる「予防シーズン」に入ります。

狂犬病予防接種、混合ワクチン、フィラリア予防…。
特に土日は朝から来院が続き、スタッフ全員が走り回るような毎日になります。

繁忙期に「休みたい」と言われたら

そんな繁忙期のある日、スタッフからこんな相談が来ます。

「すみません…この日、お休みをいただきたくて…」

院長としては、正直こう思うかもしれません。

「え、その日!?」

しかも、その日は土曜日。予約もかなり入っている。
ただでさえ人手がギリギリなのに、1人欠けるだけで現場負荷は大きく変わります。

院長が困るのは当然です。

でも一方で、スタッフにも人生があります。

友人の結婚式。
家族の法事。
子どもの学校行事。

そして、動物病院では意外と多いのが……

「推しのLIVEに行きたいんです」

というケース。

「推しのLIVE」は、休む理由になる?

「…ライブ?」

院長世代からすると、そう感じることもあるかもしれません。

でも、若い動物看護師さんたちにとって、“推し活”は単なる遊びではないことも多いのです。

何ヶ月も前から楽しみにしていた。
抽選にやっと当たった。
この機会を逃したら、次はもうないかもしれない。

日々ハードな現場で働く中で、推し活が心の支えになっているスタッフも少なくありません。

だからこそ、この問題は難しい。

「有休は権利なんだから自由に取ればいい」だけでもない。
かといって、「繁忙期に休むなんてありえない」で片付けられる話でもありません。

誰かを「悪者」にしないために

動物病院は少人数で回していることが多く、急患対応もある特殊な現場です。
一般企業の感覚を、そのまま当てはめられない部分もあります。

だから私は、このテーマには“正解”はないと思っています。

ただ一つ言えるのは、

「休む側が悪」
「認めない院長が悪」

そんな単純な話ではない、ということ。

院長が困るのも自然。
スタッフが大切な予定を優先したいと思うのも自然。

その間で、どう折り合いをつけるのか。

実はそこに、動物病院の“組織文化”が表れるのかもしれません。


次回は、動物病院でもよくある「推しのLIVEだから休みたい」はアリなのか?について、もう少し深く考えてみたいと思います。

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第2回:「推しのLIVEだから休みたい」はアリ?を読む