動物病院の“予防シーズン有休問題”シリーズ|第2回:「推しのLIVEだから休みたい」はアリ?
繁忙期に、スタッフから「推しのLIVEに行きたいので休みたい」と相談されたら、院長はどう感じるでしょうか。
このシリーズでは、動物病院の繁忙期に起こりやすい有休の悩みを通して、スタッフの希望と現場運営のバランスについて考えていきます。
第2回は、「推しのLIVEだから休みたい」はアリなのか?をテーマに、休む理由をどう受け止めるかについて考えます。
▼動物病院の“予防シーズン有休問題”シリーズ過去の記事
「LIVEで休みたい」をどう受け止める?
動物病院の繁忙期。
スタッフから有休の相談があり、しかも理由は
「推しのLIVEに行きたくて…」
院長としては、正直反応に困ることもあると思います。
「結婚式なら分かるけど…LIVE?」
「それって仕事より優先なの?」
そう感じるのも自然です。
特に院長世代は、“休み=やむを得ない事情”という感覚を持っている方も少なくありません。
一方で、若い動物看護師さんたちにとって、“推し活”は単なる娯楽ではないケースも多いのです。
何ヶ月も前から抽選に申し込み、やっと取れたチケット。
遠征が必要なこともある。
「次はいつ会えるか分からない」という世界。
そして何より、忙しい毎日の中で、
「これがあるから頑張れる」
という心の支えになっていることもあります。
もちろん、だからといって繁忙期に自由に休んで良い、という単純な話ではありません。
実際には、
- ・他スタッフへの負担
- ・現場の人員不足
- ・予約対応
- ・急患対応
など、院長が考えなければならないこともたくさんあります。
どんな理由なら「休んでいい」のか?
ただ、ここで難しいのは、「どんな理由ならOKなのか」という線引きです。
結婚式ならOK?
法事ならOK?
子どもの行事ならOK?
では、LIVEはNG?
その判断基準は、誰の価値観なのでしょうか。
本人にとっては、LIVEも“人生の大切な予定”かもしれません。
だから私は、
「理由そのものをジャッジしすぎない」
ことが大切なのではないかと思っています。
「理由」よりも大切にしたいこと
もちろん、最終的には現場とのバランスが必要です。
でも、「LIVEなんて理由で?」と頭ごなしに否定されると、スタッフは本音を言えなくなります。
すると、
- ・本当の理由を隠す
- ・ギリギリで申請する
- ・相談しづらくなる
という方向に進みやすくなります。
そして結果的に、職場の空気も悪くなってしまうことがあります。
大切なのは、「推し活を理解できるか」ではなく、
“本人にとって大切なもの”として扱えるか
なのかもしれません。
次回は、「有休を認めると、現場が崩壊する」という、院長側のリアルな悩みについて考えてみたいと思います。
▼続きの記事はコチラから
第3回:「休ませたい。でも現場が回らない」 を読む