COME TOGETHER合同会社

2026/08/21 スタッフの定着

動物病院の“予防シーズン有休問題”シリーズ|第3回:「休ませたい。でも現場が回らない」

繁忙期にスタッフを「休ませてあげたい」と思っても、現場が回らない。動物病院では、そんな悩みが起こりがちです。

このシリーズでは、動物病院の繁忙期に起こりやすい有休の悩みを通して、スタッフの希望と現場運営のバランスについて考えていきます。

第3回は、「休ませたい。でも現場が回らない」という院長側の葛藤と、他スタッフとの公平感について考えます。

動物病院の“予防シーズン有休問題”シリーズ過去の記事

第1回:繁忙期に「休みたい」はワガママ?

第2回:「推しのLIVEだから休みたい」はアリ?を読む

繁忙期はたった1人欠けるだけで、現場負荷が一気に上がる

ここまで、

・スタッフにも人生があること

・推し活も本人にとっては大切な予定であること

について書いてきました。

でも、ここで忘れてはいけないのが、

「院長も本当に困っている」

という現実です。

動物病院の繁忙期は、とにかく忙しい。

特に4〜5月の土日は、

  • 朝から待合がいっぱい
  • ・電話が鳴り続ける
  • ・急患が入る
  • ・お会計待ちが伸びる

そんな日も少なくありません。

しかも、動物病院は少人数で運営していることが多い。
たった1人欠けるだけで、現場負荷が一気に上がります。

だから院長としては、

「休ませてあげたい気持ちはある。でも本当に厳しい…」

という葛藤になる。

難しいのが、“他スタッフとの公平感”

さらに難しいのが、“他スタッフとの公平感”です。

例えば、あるスタッフだけが繁忙期に何度も休むようになると、

「また?」

「結局こっちが大変になる」

「なんで私ばかり出勤?」

という空気が生まれることがあります。

これは実際、かなり危険です。

有休を認めたこと自体ではなく、

“不公平感”

が組織を壊してしまうことがあるからです。

だからこそ院長は、

  • ・現場を回す
  • ・スタッフを守る
  • ・不公平感を防ぐ

という、かなり難しいバランスを取らなければなりません。

「どちらが悪い」ではなく、どう運用するか

最近は、「有休は権利なんだから認めるべき」という話だけが強くなりがちです。

もちろん、それは間違っていません。

でも、動物病院の現場は、法律論だけでは整理しきれない部分もあります。

現場で働くスタッフ同士の感情。
少人数だからこその負荷。
そして、命を扱う仕事であること。

だから私は、

「どちらが悪い」

ではなく、

「どう運用すれば、お互いが納得しやすいか」

を考えることが大切だと思っています。


次回は最後に、動物病院で実際に行われている“現実的な対処法”について考えてみたいと思います。

▼続きの記事はコチラから
第4回:繁忙期の有休、院長はどう対応する?を読む