動物病院の“予防シーズン有休問題”シリーズ|第3回:「休ませたい。でも現場が回らない」
繁忙期にスタッフを「休ませてあげたい」と思っても、現場が回らない。動物病院では、そんな悩みが起こりがちです。
このシリーズでは、動物病院の繁忙期に起こりやすい有休の悩みを通して、スタッフの希望と現場運営のバランスについて考えていきます。
第3回は、「休ませたい。でも現場が回らない」という院長側の葛藤と、他スタッフとの公平感について考えます。
▼動物病院の“予防シーズン有休問題”シリーズ過去の記事
繁忙期はたった1人欠けるだけで、現場負荷が一気に上がる
ここまで、
・スタッフにも人生があること
・推し活も本人にとっては大切な予定であること
について書いてきました。
でも、ここで忘れてはいけないのが、
「院長も本当に困っている」
という現実です。
動物病院の繁忙期は、とにかく忙しい。
特に4〜5月の土日は、
- ・朝から待合がいっぱい
- ・電話が鳴り続ける
- ・急患が入る
- ・お会計待ちが伸びる
そんな日も少なくありません。
しかも、動物病院は少人数で運営していることが多い。
たった1人欠けるだけで、現場負荷が一気に上がります。
だから院長としては、
「休ませてあげたい気持ちはある。でも本当に厳しい…」
という葛藤になる。
難しいのが、“他スタッフとの公平感”
さらに難しいのが、“他スタッフとの公平感”です。
例えば、あるスタッフだけが繁忙期に何度も休むようになると、
「また?」
「結局こっちが大変になる」
「なんで私ばかり出勤?」
という空気が生まれることがあります。
これは実際、かなり危険です。
有休を認めたこと自体ではなく、
“不公平感”
が組織を壊してしまうことがあるからです。
だからこそ院長は、
- ・現場を回す
- ・スタッフを守る
- ・不公平感を防ぐ
という、かなり難しいバランスを取らなければなりません。
「どちらが悪い」ではなく、どう運用するか
最近は、「有休は権利なんだから認めるべき」という話だけが強くなりがちです。
もちろん、それは間違っていません。
でも、動物病院の現場は、法律論だけでは整理しきれない部分もあります。
現場で働くスタッフ同士の感情。
少人数だからこその負荷。
そして、命を扱う仕事であること。
だから私は、
「どちらが悪い」
ではなく、
「どう運用すれば、お互いが納得しやすいか」
を考えることが大切だと思っています。
次回は最後に、動物病院で実際に行われている“現実的な対処法”について考えてみたいと思います。
▼続きの記事はコチラから
第4回:繁忙期の有休、院長はどう対応する?を読む